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真空圧空成形品 製作紹介「ハードケース編」

真空圧空成形品 製作紹介「ハードケース編」
輪行ハードケース 輪行ハードケース中身

海外・国内遠方へロードバイクを輪行する際に使われる「輪行ハードケース」を例に、「開発コストを抑えたモノ作り」の一部と生産工程を紹介させていただきます。

輪行ハードケースの様な投影面積が大きい製品は、型費が重いうえ数が捌き難いことから、開発リスクが高い製品です。
ですが、現代の成熟した市場では消費者のニーズも千差万別で細かく、希少価値の高い製品を求める消費者の存在も見逃せません。
この様な背景から製品化に踏み切るには、あらゆる角度からコストに対し取り組むことが求められ、人件費が安い海外での生産、成形方法の見直し、
はたまた海外から既製品を取り寄せるなど、取り組みは様々ですが、おかれた条件に見合うコスト削減方法が求められます。
このPageで紹介する「輪行ハードケースの製作」費用は、当社独自のノウハウ・工法によって、従来の製作費の半分以下に抑える事ができました。
全ての製品に、この工法・ノウハウを適用することは出来ませんが、条件が満たせれば、大幅コスト削減が可能です。
圧空成形機、3次元レーザーなどの設備紹介も兼ね、製作工程をもご紹介させていただきます。

型製作

輪行ハードケースの型(木型)

輪行ハードケースの型(木型)

写真にある真空成形・圧空成形用の大きな試作型2型を製作したら、既存の方法では数百万円掛ると言われます。
通常の型製作は材料を削り出しますが、ある条件を満たした型は、弊社独自の製法により大幅なコストカットで型製作が可能です。
ご紹介する型は、天面各層がフラットである為、各層ごと平板素材を切り抜き貼り合わせをし製作しました。
真空成形、圧空成形の型には、斜(テーパー)が不可欠な為、3次元レーザーにて斜をかけ平板をカットしています。
貼り合せた平板に特殊加工を施した結果、従来の試作型と比べ、耐久性をも増す事が可能になりました。
この製法で機械カバーなどの試作型もしくは小ロット型を成形する事が想定されます。

圧空成形

圧空成形機

圧空成形機

当社の熱成形機には、一般的な真空成形機以外に圧空真空成形機があります。真空成形機では牽ききれない形状や材質、厚みのある材料でも、
圧空成形機では成形が可能です。真空成形と比べ精度が高い形状が得られシャープな仕上がりになる他、肉厚のバラつきを抑える事ができます。
また、圧空成形に必要な圧空BOXは、材料の無駄を抑えるように、5サイズ取り揃えています。
当社では、クライアントが望むコストや製品に求められる条件に合わせ、真空成形機と圧空成形機を使い分けまています。
輪行ハードケース・圧空成形直後

3次元レーザー

3次元レーザーでの加工

3次元レーザーでの加工(参考)

3次元レーザーで成形品をカットする際に使用する製品固定用冶具の作製、製品カットする際に必要なカットプログラムを下準備として行います。
その上で、成形した製品の形状カット、孔加工を3次元レーザーを用いカットします。
製品をカットする為の、抜き刃が必要無い為、小ロット〜中ロット向けのカットでコストメリットが生じます。
その他、メリットとして材料に直接機械的動力を及ばせない非接触加工の為、切断面に変形がなくムラの無い均一な加工ができ、
NCフライス加工では難しいような、軟化素材の薄物もカットできます。
弊社では、3次元レーザーを3台、2次元レーザーを2台完備し、冶具の製作からカットプログラム、製品カットまで一貫して社内で対応いたします。

製作までのながれ

1.型(木型)

1.型(木型)

2.型をセット

2.型をセット

3.ケースに成形される板材

3.ケースに成形される板材

4.板材をセット

4.板材をセット

5.機械にセット・固定された状態

5.機械にセット・固定された状態

6.ヒーターで板材を加熱

6.ヒーターで板材を加熱

7.圧空成形中

7.圧空成形中

8.成形完了

8.成形完了

9.圧空された板材

9.圧空された板材

10.機械より脱型

10.機械より脱型

11.圧空成形された製品

11.圧空成形された製品

12.3次元レーザーにて加工

12.3次元レーザーにて加工

13.各部品等組み立てて完成

13.各部品等組み立てて完成

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